ユキコ夫人と愛犬ミルの物語ー9ー

24歳の時でした 自分の気持ちがすっかり固まらないまま あれよあれよと トントン拍子に事が運んで 気が付いたら旦那の同級生の母親が仲人を務めていてスルスルっと事が進んでいたんです。結納の日付が決まったある日、東京の職場の人に話をしていたのでいよいよお別れの日が近づいてきたわねって 友達にからかわれていたある日 旦那から電話が入ります。明日合いに東京へいきます。え、えー ダメなの? いや いいけど、、翌日東京に着くと職場の皆んなに紹介されてから住んでるアパートに案内されます。飲みものは? コーヒー、お茶、それともお酒?飲めるんでしょう あいや 軽く一杯くらいなら、、、それで私の所に本当に来てくれるんですね 優しそうな人柄に惹かれた幸子は快く返事をしました。彼は水割り五杯を飲んでから るんるん気分で最終列車に乗り東北の田舎へ帰って行きました。